禁忌

  • G6PD欠損症
  • 甲状腺機能亢進症(コントロールされていない場合)
  • 妊婦

注意すべき事項

ACE阻害剤の服用患者への施術

書籍「オゾン療法(第2版)」 7.1(オゾン療法は従来の治療を妨げるか?)記載の、ACE阻害剤の服用患者への注意点(血圧低下)に留意すること。

副作用

書籍「オゾン療法第2版」より

下記以外にも、重篤な副作用が報告されていないことについては、書籍「オゾン療法第2版」第6章、第7章に詳しい。

第7章(オゾンの潜在的な毒性:オゾン療法の副作用および禁忌)より

  1. ドイツ,オーストリア,スイス,イタリアで数百万回の自家血オゾン療法セッションが行われた後にも,重篤な急性または慢性の副作用や癌の発生率の増加は報告されていない.
  2. これまでのところ,我々の実験データと臨床的エビデンスは何らリスクを示していない.Jacobs(1982)は,オゾン療法に考えられる全ての悪影響について慎重に調査した.オゾンは「毒性」で知られているにも関わらず,その発生率はわずか0.0007%であり,医薬品の中でも非常に低い値となっていた.
  3. コネリアーノ(ヴェネト州)の病院に長く勤務してきた非常に几帳面なオゾン療法士であるGiuseppe Amato医師は,自家血オゾン療法による治療を数年間受けた患者1,000例で軽度の副作用しかなく,後遺症はなかったことをヴェローナ議会(1999)で報告した.
  4. シエナ大学病院での我々の経験も重要である.我々は1995年以来,大量自家血オゾン療法を加齢黄斑変性患者で約8,000回,線維筋炎患者で約100回,そしてオゾンフェレーシスセッションを約800回,四肢の慢性潰瘍患者では数え切れない回数の局所使用,腰痛の患者約80例では直接(椎間板内)あるいは間接的な(傍脊柱筋におけるオゾンガスのトリガーポイント注射)使用をしてきている.(〜略〜)2000年6月から2004年3月まで我々は,新しい無毒なシステム(ガラス等)と血液に対して正確な量の3.8%クエン酸Na(用量で1:9,又は25~225mL若しくは例外的に30~270mL)を使用し,オゾン濃度を緩やかに増加(通常10 μg/mLから60μg/mLまで)させるようにした.上に述べたすべての副作用はみられず,他の副作用も生じなかった.さらに,アレルギー様の不耐性も観察されなかった.

大量自家血オゾン療法の副作用の要因は、以下の2つに分かれます。

オゾンによる副作用

オゾンの投与量が過多であった場合、施術後にだるさを感じることがあります。このだるさは、特別な処置をしなくても、約12〜24時間程度で改善されます。

使用する以下の抗凝固剤による副作用

添付文書によると下記以外にも副作用が指摘されています。添付文書をご確認をお願いいたします。 ヘパリンナトリウム(重大な副作用(頻度不明))

  1. ショック、アナフィラキシー
  2. 出血
  3. 血小板減少、HIT等に伴う血小板減少・血栓症

クエン酸ナトリウム

  1. しびれ

日本酸化療法医学会 事務局 掲示:2019年10月8日