【会長談話】酸化療法における高濃度水素水点滴療法の意義について
酸化療法は適量の酸化ストレス(一重項酸素・過酸化水素・スパーオキサイド)を投与し、もともと備わっている免疫力、抗酸化力を引き上げる治療法です。
ところで、水素は、抗酸化物質として働くこと、悪玉活性酸素であるヒドロキシラジカルを選択的に消去する作用が注目を集めています。
一見すると、「酸化療法」と抗酸化物質を投与する「抗酸化療法」は、矛盾するように思われるかもしれませんが、どちらの目的も、酸化ストレスの軽減と免疫力の向上です。
酸化療法の元来の目的である免疫力・抗酸化力を引き上げる治療法であるなら、酸化療法と抗酸化療法を併用したほうが、更に効果的であると考えているため、当会で抗酸化療法である高濃度水素水点滴療法を扱うこととなりました。
高濃度水素水点滴療法については、今のところ重篤な副作用の報告もなく、酸化療法と併用するのは非常に良いと考えています。
日本酸化療法医学会
会長 渡井健男
(第11回酸化療法セミナー(2016年3月27日)より、渡井健男先生のコメントを抜粋しました。)
掲示:2016年8月12日