医師法違反容疑その2(報道)

追加の報道がありました。

毎日新聞「歯科医、未承認薬を投与」(2016年1月25日)は、次の通り報じました。

以下は、一部抜粋(引用)です。全文は、毎日新聞をご覧ください。

■東京都江東区の診療所「東京有明メディカルクリニック」(閉院)での「がん遺伝子治療」を巡る医師法違反事件で、同法違反(無資格医業)容疑で逮捕されたクリニック院長で歯科医の玉置秀司容疑者(58)=東京都府中市宮町=らが、内臓にがんを抱える患者らに未承認薬を投与していたことが、警視庁生活環境課への取材で分かった。

■クリニックはホームページで「『がん』に狙いを定め、体を切らずに治療する」などと宣伝。13年9月からの半年間で少なくとも16人のがん患者に未承認薬を投与し、治療費計約2500万円を受け取っていた。歯科医は一般的に口腔がんの治療はできるとされるが、16人はいずれも他の部位にがんを抱える患者で、病状が進んで他の医療機関での治療を断念した末に来院した人もいるという。

■玉置秀司容疑者は逮捕前の昨年11月、東京都内で毎日新聞の取材に応じ、クリニックで行われていた行為は医師法違反にはあたらないとの認識を示していた。主な一問一答は次の通り。

 −−内臓にがんを抱える患者に対して医療行為を行っていたとの疑惑がある。

 歯科医として口腔(こうくう)がんの治療や予防を行っていただけ。歯科医師法も「治療のみならず予防にも努めよ」としている。それを忠実に守っていた。

 −−口腔がんの患者だけでなく、内臓にがんを抱える患者も来院していたようだが。

 あくまで口腔がんの予防、ケアという視点で点滴などを行っていた。点滴は全身を巡るので、その副作用として他のがんに効くことは期待したが、胃がんや肺がんなどの治療をしたということは一切ない。

当会は、引き続き本事件の今後を見守りたいと考えています。

 

日本酸化療法医学会 事務局

掲載:2016(平成28)年1月27日